2003年2月14日
実行委員会 矢野 淳
8シーズン目の関西シクロクロスは、最終戦の丹波自然運動公園まで好天に恵まれ、無事シーズンを終了することができました。参加された皆様には、しんどいけど面白いシクロクロス独特の楽しさを満喫いただけましたでしょうか。
また、大会運営にご協力いただいたスタッフ、関係者の皆様に対しお礼申し上げます。
シーズン前半にUCI登録レース、全日本選手権を立て続けに開催し、慌ただしくシーズンインし、後の5戦もあっという間に過ぎ去ったような気がしました。
参加者は昨シーズンを更に上回り、全日本選手権の58名を加えると延べ1,718名、1大会平均が約215名と、ほとんどのレースで200名を超えました。
参加者が増えた分、競技運営の「質」が落ちないよう、また参加者の満足度が落ちないよう、そしてレースの安全確保されるよう努めていきたいと思います。
全日本選手権の希望が丘は、芝生や舗装路を大胆に使って、頭に描いていたものにほぼ近い良いコースが出来たと思います。
その他の会場も、比較的走りやすいフラットな草の上のコースを多くしました。
しかし今年の世界選手権をはじめ、欧州のレースで見られる粘土のような泥のコースなど、起伏の有るコースやパワーの必要な泥のコース、フラットな堅い路面のコースなどバラエティーを豊富にし、且つ本場欧州にできるだけ近づける工夫をし、シクロクロス特有の苦しく面白いコース作りを続けたいと思います。
なお、コースの計画、設営に力になっていただいた、各主管チームの皆様に重ねてお礼申し上げます。
参加者全体が増えたことから1レース当たりの人数が増加し、特にC2が膨れあがってきました。
多くの参加者で盛況に開催できることは非常にうれしいことですが、競技の特性から、1レースを走る人数もロードレースのように百数十名というわけには行かず、来期は、共通カテゴリー制を維持しながら、C4の設置などの工夫を迫られそうです。
また、ジュニアや女性の参加者を今後更に増やしていきたいと考えています。
なお、来期へのC1→C2、C2→C3への降格は、トップとのスピード差が95%以上1回、90%以上なら2回の完走実績を残した場合、来期もそのカテゴリーに残留します。また今期昇格した者は、走行実績に関係なく残留が約束されます。
今期も若い新しいスタッフが増え、全日本選手権など大きな大会も乗り越えていくことができました。
ただ、関西クロスは公園や河川敷など公共の施設を使用することから、外から来る人とのトラブル回避や、選手の安全確保のため、レース運営には多くのスタッフ(コースマーシャル)が必要になります。
残念ながら今期は、骨折、脱臼といった大きな転倒事故が数件発生し、コースの安全確保に加え、救護体制の準備も来期は怠らないようにします。
更に、競技会である以上、レギュレーション(競技規則)の遵守、公正な判定の確保は言うまでもありません。「ピットに審判を置いていない」や「着順が違うのではないか」とのクレームもあり、チャンピオンシップスポーツである以上、きちっとやるべきことはやらねばと反省するところです。
レギュレーションや、早く走るためのライディング講習会なども可能な限り開催してみたいと思います。皆さんシクロクロスの審判をやってみませんか。
南イタリアのモノポリ郊外、青い青いアドリア海の水平線が見えるコースでの世界選手権へスタッフとして参加しました。
昨年のベルギー大会に比べると大変こぢんまりしたローカルな大会でした。
結果は、真下28位、唐見33位の女性2名以外は残念ながらラップアウトでしたが、選手、スタッフは持てる力を出し切り、がんばったと思います。
プロとして十分なサポートを受けている欧州の選手たちに、ほとんど個人の努力のみで太刀打ちする日本選手の状況は大変厳しいものがあると実感しました。
世界に通じる(完走できる)選手強化について、シクロクロス小委員会を中心に、長期的なビジョンをもって、少しずつ地道に進んでいく必要があると感じました。
例年同様、今シーズンの決算報告を添付しておきました。
今年はレース会場で誰がスタッフか判りにくいとの反省からスタッフジャンパーを作成したこと、全日本選手権を滋賀車連と共催し、その負担分がかなりあったことなどから、総合ポイントの賞金を少し減らすなど、最後は緊縮財政で乗り切ることになりました。
また、第7戦・第8戦で販売しました世界選応援バッチの協力ありがとうございました。売り上げはナショナルチームのウインドブレーカー購入費に充てました。
来期もみんなで盛り上がる取組を続けたいと思います。更にスポンサー集めにも、もう少し積極的に取り組んでみたいと思います。
来期はUCI登録レースを女子にも広げます、また国際レースとしてカレンダー掲載するからには、参加があるかどうかは判りませんが、海外へもテクニカルガイドを送付したいと考えます。
☆2003〜2004年シーズンの要項は9月頃郵送及び京都車連ホームページに掲載予定です。来シーズンも関西シクロクロスレース会場で会いしましょう!
〒616−8147
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関西シクロクロス実行委員会 矢野 淳
Eメール yano@kyoto-cf.com